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何を見ても何かを思い出す

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Wednesday, November 11th, 2009
11:22 pm - エル・スール+ミツバチのささやき(二本立て)
間違いなく‘永遠の子どもたち’はこれと同じ土壌から出ている。あと絵作りの点で‘アラトリステ’も。

エル・スールは昔の萩尾望都が描きそうな、70年代少女まんがみたような感じだったな~。ミツバチ・・・の方はそれほどわかりにくくないわけではない。少女、といってもアリスと言うか、思春期前だし。と言うか、エル・スールはミツバチ・・・の解説として撮られたような気がしてならない。それくらいモティーフがかぶりまくり。父と母の役回りは逆転しているが。

それにしてもスペイン映画にも韓国映画に感じる内圧の強さがある気がする。内戦を経験しているから? 余り軽々に断じるべきではないけれど。

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Tuesday, November 10th, 2009
9:50 pm - 空気人形
ほのぼの切ない物神ものかと思いきや、突如として猟奇な展開に。直接似てはいないけどMAYを思い出してしまった。映画の人形はホラーになっちゃうのか。ピュグマリオンも後日談まで描けば猟奇になるのか。

些細な言葉遊びを鵜呑みにして大惨事に、という展開が記憶を刺激する。何だっけ。Yの悲劇・・・はちょっと違うし。

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9:40 pm - ミカドロイド(ディレクターズカット版)+富江《洞口依子映画祭》
ミカドロイドは記憶していた以上に微妙だった。

ホラーに起承転結は要らないことを知る。厳密には、要らないのは転だ。そして菅野美穂は、エコエコアザラク以来のまたこういう役どころかと・・・。

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Sunday, November 8th, 2009
11:29 pm - よみがえる浮世絵-うるわしき大正新版画展
@江戸東京博物館

もぐらちゃんに感謝。

外国人女性版画家の存在は、19世紀貴婦人の修身科目‘水彩画’と関係がある気がする。水彩スケッチを売れるものにするのは難しい(ビアトリクス・ポターやシスリー・メアリー・ベイカーは文章も書いた)、しかし版画にすれば頒布できる。何よりも版画のサイズが小さいことも良い。

浮世絵は、風俗画であったから‘浮世’絵だったと思うのだけど、新版画の‘浮世絵’は既に情緒の方に傾いている。或いはアート。この流れが今のリトグラフ即売会の商売になるのだろうなと。

下絵も彫りも刷るのも(?)自前の近代版画はこの流れからは断絶しているように思えてならない。ジャクレーくん他の外国人作家は浮世絵版画=多色版画という表現手段の個性に自覚的だったことを窺える気がしないでもない。

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Friday, October 30th, 2009
11:55 pm - 特別展 やすらぎのオーストリア-カフェとたばこにみるウィーンの文化史-
@たばこと塩の博物館

いつの間にかミュージアムカフェが開店していた・・・。

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Wednesday, October 28th, 2009
11:51 pm - パイレーツ・ロック
ロックと言うよりポップだった。

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Monday, October 19th, 2009
11:23 pm - 大きいものと小さいもの チャプター2/ジャン=ミッシェル・アルベロラ
Les grands et les petits chapitre 2 : Jean-Michel Alberola
@メゾンエルメス8階フォーラム

エルメス製の革のケースは、鉄床を入れるために作られたものなのかしらん。
べいかーちゃん答えて曰く。鉄床を入れるためのケースに入れるための鉄床。

ああ、それはいい。ポストモダンをポストしていっそモダンだ!

どうでもいいが、英題は The big and the little だったように記憶している。うーむ確かに grand に対するとしたら small じゃなくて little になるのか・・・。

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11:21 pm - ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
尽くす妻と、才能もあり決して悪人ではないが夫としてはどうしようもなく悪い夫。正に‘エル・カンタンテ’で見た組み合わせなんだけど、ラテン系は薬だの悲劇的事故だの父との関係、友との関係などで、どうしても和物と比べると過剰と言うか、何かとドラマティックになってしまうのかと思う。どちらもかなり抑制された、淡々とした演出であり、演技なんだけれども。

べいかーちゃん語録。口紅を買っていくところがすごい。
広末涼子の最後のあの笑み。

確かに、無闇に説明せず、画で見せるだけで多くを読ませるところが上手い。あとセットの作り込みが並みならぬ。

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Saturday, October 17th, 2009
11:54 pm - 風の武士《CINEMA★忍法帖》
前半は軽快に飛ばすのに、中盤からどんどん重くなってペースが落ちて主人公の眉間に皺が寄っていくのは、もはや加藤泰監督のお家芸か! 

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11:47 pm - 鬼輪番《CINEMA★忍法帖》
1974 年作品。

影の薄い主人公・・・と言うか、最後になって突然、男2人女1人の組み合わせだけど三角関係じゃない、というパターンであることがわかる。ううむ。

これと言い、‘風の武士’と言い、 '60 年代後半~ '70 年代前半は、敷かれたレールの上を走る人生に余り疑問は抱かなかったようだ。レールの上を走る上で様々な出来事に遭遇して、それに悩んだり、葛藤したり、苦痛を味わったり、というパターン。

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Wednesday, October 14th, 2009
10:55 pm - カムイ外伝
中盤までの画面のミニチュアっぽさが半端ではない。色といい、影のつき方、遠近感といい、模型っぽく見えるようにわざと被写界深度を設定しているかのようなデジタル画面だ

このトップスピードが一番遅いという感じには、ばりばりと既視感が。ベクシルだったか、エクス・マキナだったか。人物アクション CG が辛い。‘中華英雄’のころから幾らも進歩していない。 CG モデルを動かすときは、カメラも動かさなくては! 現物のアクションに比べてフレームレートが全然足りていない印象。何かこう、ゆらぎエンジンみたようなものは組み込めないのか。物理演算を利用すればもう少し真実味が出るのだろうな。それよりはアニメのデフォルメに相当するカメラワークで誤魔化すのが速いように思えるのに。

カムイって熱血キャラだったような気もしてきた・・・。眠狂四郎的なクールでニヒルなイメージがあったのだが。

いずれにしても松山くんは熱血と言うよりピュアな人だ。クラウザーさんより To-y を演ってほしかった。 One Piece の実写化があるとしたら、ルフィは松山くんがやればいいと思う。

‘どろろ’と‘あずみ’をまたスクリーンで見たい。優れたアクション映画だと感じたのが錯覚だったのかどうかを確かめたい。

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Wednesday, October 7th, 2009
11:46 pm - サマーウォーズ
ダイ・ハード4.0もマトリックスも、いやそれどころかウォーゲームも実在しない世界だ・・・とか考え始めると楽しくないので、奥寺&細田コンビは神林長平の『七胴落とし』をアニメ化すればいいと思う。これは間違いなく楽しくなるはず。

しかし考えてしまう、この幼児性は間違いなくポストエヴァ、この小器用な俳優の起用は間違いなくジブリシステムのエピゴーネン・・・。細田守が20年後に何を作るかには興味がある。

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Saturday, October 3rd, 2009
10:00 pm - 魔界転生《CINEMA★忍法帖》
バテレン妖術も忍法の範疇ってことかしらん。

おおこの電子音楽がとても角川映画のシグネチャーな感じ。そしてぎりぎり CG 以前の 1981 年という製作年。この映画と‘帝都物語’を特撮映画の分水嶺と見るのはどうか。同じく江戸の町/東京を破壊しようとしていても、帝都はスタイリッシュで魔界は泥臭い。その泥臭い様式美の胆力を何故‘SHINOBI’は受け継げなかったのか。演技力は体力だと言うのに(でも演出はセンスだから単純に養うことは難しい)。

らくだちゃん語録。ジュリーは歩いて帰るんだ・・・消えたりしないんだ・・・。千葉真一と成田三樹夫の組み合わせだと余りにも‘影の軍団’。

本火が非常によろしい。冒頭のオプティカル合成火の玉はどうしようかと思ったけれど本物はいい。火は燃えてるだけで別に操れなくてもよいなと思う。‘リベラ・メ’はそこに未練があると言うか、覚悟が足りなかったと言うか。でも役者さんとスタッフは命がけになるのだから仕様がない。

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Thursday, October 1st, 2009
11:39 pm - グッド・バッド・ウィアード
どちらかと言うと、クールとキザとかっこ悪い、であった。戦闘スタイル的に。何と言うチョン・ウソン無双。かっこいいウソンくんがスタイリッシュな日本軍を華麗に薙ぎ払う。でも結局最後は例によって内輪の争い。

見えるワイヤーアクションと言うか、ワイヤーシューティング映画特集をそろそろ組めるかもしれない。まず‘ドリフト’、そしてこれ。滑車を撃って彼我の位置を入れ替えるエレヴェーターアクション? はもっとある気がする。リー・リンチエとか。

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11:36 pm - リミッツ・オブ・コントロール
そう言えば‘パーマネント・バケーション’も街歩きの話だった・・・と思ったらプログラムに先に書かれていた。

No Limits No Control って No Music No Life とは別の構文だったか。いや別に、音楽も生活も要らないという標語でもいいけど。

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Wednesday, September 30th, 2009
11:20 pm - 地下鉄のザジ【完全修復ニュープリント版】
1960 年公開ということは、パリ爆撃後、バリケード前か。

メリーポピンズやチキチキバンバン(こっちは未見)みたようなものを漠然と予想していたら Monty Python だった・・・。いや、勿論モンティ・パイソンの方が後なんだけど。爆発のないモンティ・パイソン。逆にモンティ・パイソンには‘年を取ったわ’みたようなパンチラインは存在できない。

しかし、よもやあれがネタではなくオチだったとは。こうなるとマド嬢のふわふわアンゴラセーターさえ‘エド・ウッド’を思い出させてあやしくなってくる。まあ、エド・ウッドの性癖はまたちょっと違ったようだけど。

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Tuesday, September 29th, 2009
11:29 pm - 風来忍法帖《CINEMA★忍法帖》
先に隠し砦の三悪人を見ておくべきだった・・・。今後この作品を思い出さずに見ることはまず不可能であろう。原作の7人が3人に削られただけでこの効果。では七人の侍を3人で、というのはあるのかどうか。

このキャスティングで『明治断頭台』を脳内映画化。川路は中谷さんで! でも渥美清以下を邏卒にって役不足と言われずにはおくまい。

それにしても、原作を要約するのではなく原作のエッセンスだけを抽出しているのがお見事。『風来忍法帖』を語る上でどうしても外せないのが何か、スタッフはよくわかっている!! そして綺麗にアレンジしている。結末はどうしても改変せざるを得ない以上、うやむやのうちに終わるのもやむを得まい。原作にない(と思う)‘茶の湯の加減は知っていても戦の加減は知らぬ’は上手いなあ。あと特筆すべきはめちゃめちゃ洒脱な秀吉。尾張弁がこれまた。

というわけで映画‘デビルマン’との違いを考える。押さえるべきエッセンスはわかっていても料理がまずい? あれこそラストを大改変すべきだった。‘デビルマン’になっちゃった高校生、ではなく、‘デビルマンになっちゃった’高校生の青春ドラマで首尾一貫すべきだったのだ。その方がまだ賛否両論の余地があっただろう。

カラーフィルムの劣化は、さらに厳しいものがあるなー。いろんな状態が見られて面白いと言えば面白い。ところで、山田風太郎先生にはお分かりにならなかったようだけれど、世の人の目からすれば確かに忍者はサラリーマン、伊賀だの風摩だのの流派は掟と上下の身分制に縛られた会社組織に他ならない。或いは体育会系部活動。とまあ、そのようにこの映画では描かれているということだが。

この映画の忍者は自由にならぬことを嘆じられているけれど(‘柳生武芸帳’もまあ、そうか)、それに対して‘戦国野郎’は忍者、と言うよりも権力者の非情さを批判の対象とする。権力者と言うか、さらに言えばシステムの非道さか。その違いがまさに、 person と individual の差と言うか、 freedom と liberty の差と言うか、遠くを見るか近くを見るかの視力の違いと言うか。

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Saturday, September 19th, 2009
9:58 pm - 柳生武芸帳 双龍秘剱《CINEMA★忍法帖》
続編ではなく二部作では? という繋ぎっぷり。この割と伏線ぽいものをうっちゃらかして風呂敷を畳む代わりに幕を引いちゃう感じ、最近もどこかで体験したな・・・。ウルヴァリンか。落ちをつけるのではなくテープを切ってゴールインする感じ。息切れを感じるのも仕方がない。

それにしても武芸帳、実は密命録というのが意外と言うか何と言うか、まあ柳生=スパイと考えれば納得できなくもない。作戦の仔細即スパイ術ということで。

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9:52 pm - 柳生武芸帳《CINEMA★忍法帖》
風雲ストームライダーズや決戦・紫禁城との違いを考える・・・。決闘シーンに音楽がかぶらない点か。日本の剣戟は対峙時間が長い。龍平ちゃんならそこでカメラをぐるっぐる回すのだが。

稲垣浩監督のこの作劇のテンポを何に譬えよう・・・。クロスカントリー? ああ・・・ノルディック複合が近いかもしれない・・・。

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Tuesday, September 15th, 2009
11:49 pm - 戦国野郎《CINEMA★忍法帖》
フィルムの劣化が・・・厳しい・・・。それだけ上映回数が多いからでしょうが。
ようやく天本英世を初登場から認識。時代劇にやけに馴染んでいて最後の大見得まで見過ごしていた。

21世紀の時代劇映画も50年後には馴染んで見えるのだろうか? 最早違和感をカバーしきれないくらい体型が変わってしまっている・・・としても、そこはデザインで何とでもなるだろうに。まあ、‘あずみ’は良かったけれどあれは時代劇ファンタジイの部類で、しかしそれを言うなら‘戦国野郎’だって時代劇ファンタジイか。‘ジャズ大名’が幕末ファンタジイであるように。

と言うか、忍者、忍法帖もの自体が時代劇ファンタジイだったかもしれない。

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